内服薬が浄化槽へ与える影響

現在、色々な内服薬が処方され、多くの方が服用されています。

以前から、高血圧や糖尿病の薬の服用が、浄化槽へ影響があるのでは無いかと言われていますが、筆者の現場(約670件)では有意義な差は認められませんでした。
※抗生物質を除く(抗生物質に関しての調査はまだ出来ておりません)


反例としての証明に近い表現となりますが、仮に高血圧の内服薬が、浄化槽に影響がでるとします。
2016年のデータとなりますが、内服薬等で治療中の人数は約2,450万人と言われています。総人口の約20%にあたります。平均的に1世帯3人住まいと仮定すると、2世帯に1世帯は高血圧の内服薬を服用中の住居人がいる計算になります。
つまりは2分の1基(軒)の確率で浄化槽へ流入があると言う事になります。
しかし実際には、そんなに多くの確率で影響は認められないのが現状だと思います。
つまりは内服薬服用での浄化槽への影響は、全く無いとは否定が出来ませんが、無視できるものと思います。


また内服薬を服用し、そのし尿が浄化槽へ流入することにより、微生物・菌に影響を及ぼすと仮定します。そうなると、服用した方の腸内細菌は死滅・働きが悪悪化し下痢などの症状が出ておかしくないはずです。
※筆者は抗生物質(抗生剤)を服用すると下痢になる為、なるべく服用を避けます。


(例)
実使用人数 3人
そのうち内服薬服用者 1人
有効成分 25mg/日
平均流入水量 0.70t/日
し尿に含まれる有効成分 25mg/日
※分かりやすくする為に有効成分が全く代謝されてない計算

成分の希釈後の濃度
約0.036ppm

上記の濃度で、浄化槽に影響が出るのであれば、随分強い成分となってしまう為、医薬品としては出せないと思います。
因みに次亜塩素酸ナトリウムの常在菌(ブドウ球菌など)に対するMIC(最小発育阻止濃度)は約0.1〜10ppmです。これよりも更に低い濃度で影響がでる物質を、薬として処方されているとは考えずらいところです。



よって、抗生物質(抗生剤)を除く内服薬に付いては、浄化槽への影響は無視できるものと考えています。



また別記事で、病気による症状が浄化槽に与える影響を記載しようと思います。

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