■□■透視度改善事例集■□■
漂白剤入りの洗濯洗剤使用のケース①
洗濯洗剤の除菌・抗菌に付いては別ページにも記載したが、具体的なケースとして事例を紹介します。
●例●
・フジクリーン工業 CS型 7人槽
・使用人数 1人
・流入水量 0.40t/日
・循環水量はほぼ影響しないので省きます
・洗濯回数 1回/日
・洗濯洗剤 漂白剤入り粉洗剤
・使用量 キャップ1杯(約50g)/回
・その他柔軟剤や漂白剤はほぼ使用なし
・透視度 約12.0度
※透視度の基準は別記事参照ください
このケースでは流入水量と洗濯回数&洗濯洗剤使用量で考えると、通常の洗濯洗剤であれば十分に毒性が希釈されて、菌の活性を損なわない程度の流入水量ではある。
しかしこの現場では透視度が約12.0度と悪く、かつ使用人数1人と低負荷であることや、処理能力の比較的高いコンパクト型のCS型であることを加味すると、異常な値である。
もちろん、サカマキガイの発生や浄化槽の破損や、その他の異常な流入基質があった訳でもない事を考えると、透視度が悪化する可能性が高い原因としては、洗濯洗剤が想像される。
そして使用者にヒアリングすると、洗濯洗剤(粉)に漂白剤が入っていることが分かり、使用方法や洗剤の種類に付いてアドバイスを行った。
通常の洗濯洗剤であれば、流入水量0.35t/日あたりキャップ1杯程度であれば、何とか菌の活性が持ちこたえるが、今回は漂白剤入りだった為に流入水量が0.40t/日ほどあったが、漂白剤の毒性が強く、活性が失われたと想定できる。
この様な漂白剤入り洗濯洗剤での透視度悪化の現場は、毎月1件程度あるために珍しいケースでは無いと感じているでゴザル!
粉洗剤に使われている漂白剤は、一般的に過炭酸ナトリウム(過炭酸塩)である。この過炭酸ナトリウムは、粉タイプの漂白剤として使われているのでゴザル!
詳しくは別ページにも記載しているので見てみてほしいでゴザル!
ちなみにこの様な現場では、循環水を回しても回さなくとも透視度は20度以下になるために、ほぼ意味を成さないのである。
透視度が低下した要因を探るには、使用者への色々なヒアリングが重要となるでゴザル!
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