DOが意図せず下がってしまうと、好気槽の処理能力の低下、汚泥の腐敗などが起こり、処理水の水質悪化を招く。
幾つか考えられる要因を記載した。
●設備系●
・ブロワーの不具合
・曝気槽と嫌気槽の仕切り板の破損
・散気管詰り(ディフューザー不具合含む)
・空気配管の破損
・間欠タイマーの故障
・間欠タイマーを利用した稼働時間が不適切
・散気管(ディフューザー)の気泡が大きい為、酸素の浸透が少ない
・散気管の水深が浅い(空気と水との接触面積や接触時間が少ない)
●生物・化学反応系●
・曝気槽内の生物膜の過多
・1次処理(嫌気槽)の機能低下による曝気槽への過負荷
・水温が高く飽和溶存酸素量の低下
・水温が高くなることにより、微生物(菌)の活性があがり、酸素の消費量が増える
●設定系●
・循環水量の過多(DOの持ち出しと、嫌気槽からの流入)
・流入水量が多い、曝気槽の容量が小さい等で、曝気槽のHRT・SRT(滞留時間)が短い
・エアリフト等にエアーを沢山送ってしまっている(エアバランスが悪い)
・散気管以外から散気させている(逆洗管から散気など)
●その他●
・流入BODの過負荷
・清掃時期の超過(1次処理からの汚泥の流入)
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