残留塩素測定時の留意点(異常発色)




通常小型合併浄化槽ではDPD試薬を用いて、残留塩素(遊離塩素)を測定する。

まず「残留塩素」とは、浄化槽維持管理業務に置いて通常は「遊離塩素」を指すが、広義では「遊離塩素(主に次亜塩素酸&次亜塩素酸イオン)」+「結合塩素(主にクロラミン)」を指す。

またDPD法とはジエチルパラフェニレンジアミン法の略で、水処理においては、水に含まれる残留塩素(遊離塩素)を比色定量で測定する方法である。

DPD試薬は残留塩素(遊離塩素)のみに反応する訳ではなく、水溶液中の酸化物などに対して反応するために、実際の使用において、結合塩素(クロラミン)や亜硝酸イオン、アンモニウムイオンにも反応が見られるので注意する必要がある。

特に単独浄化槽の曝気槽・沈殿槽から採水し、DPD試薬を使用すると、残留塩素(遊離塩素)がないにも関わらず、発色が強く見られる。そして小型合併浄化槽でも同様に反応が見られる場合もあるために、DPD試薬の発色が、残留塩素(遊離塩素)によるものなのか否か、確認も必要である。

残留塩素(遊離塩素)が含まれない場合であっても、クロラミンや亜硝酸イオンが含まれる場合、拙者の勝手な想像では、DPD試薬添加後、約1分ほどで赤色の発色が見られる。
つまりは時間が経過した際に発色する場合は、残留塩素(遊離塩素)以外に反応していると推定できる。



また残留塩素(遊離塩素)が強く処理水に溶解している場合は、一瞬は強く濃い反応が見られるが数秒〜数十秒で無色透明に戻る場合があるので、このような異常発色には注意が必要である。






また是非、柴田科学株式会社殿のサイトにも詳しく記載があるので、ご確認ください。


2022.5 公開
2022.7   追記

浄化槽侍JokerSOWによる小型合併浄化槽 透視度改善BLOG

浄化槽侍Joker SOWによる浄化槽透視度 改善BLOGでゴザル! 皆さんのお困り事や改善方法を教えて下さい。

0コメント

  • 1000 / 1000